こんにちは。ノッキーです。
2024年8月。私は休職しました。適応障害になってしまいました。
休職に至るまでをここに記していきます。
⑦休職ってこんな感じ?
前回の記事はこちらをご覧ください ↓

休職1日目。とうとう休職生活が始まりました。
朝から洗濯、ゴミ捨て。朝食は妻が作ってくれた料理を食べ、食後の皿洗いを担当。慣れていないため、家事にかなり時間がかかってしまいました。
妻は仕事に出かけ、子供たちは夏休み中なので、家でテレビを見ています。
今日は平日ですが、子供たちが家にいるためか、なんだかいつもの休日と変わらない感じがします。
せっかく休みに入ったのに、仕事のことが気になって仕方ありません。
引継いだ内容はうまく伝わっているだろうか、今日の仕事は大丈夫だろうか。
業務用パソコンもなく、仕事用の携帯電話も電源を切っているので、自分には何もできませんが、それでも心配です。
気持ちのモヤモヤを解消するため、誰か話を聞いてくれないだろうか。休職したことを誰かに伝えたくて、親しい友人にLINEすることにしました。
「体調不良で今日から休職することになりました。」
友人も私の様子が最近おかしいことに気が付いていたようで、「仕事から離れられて良かった。ゆっくり休んでください。気晴らしになるならいつでも付き合うから」と返信をくれました。これはかなり嬉しかったです。
1日目としては、家事と子供の相手をしていましたが、結局仕事のことを考えてしまい、いつもの日曜日と同じ感覚でした。
病院の先生からは仕事忘れるようにと言われていますが、頭の中は仕事のことでいっぱいです。休職している感じは一切しないです。仕事を忘れろと言われても、そう簡単にはいかない。だから休職して時間をかけて休む必要があるのだと思います。
2日目以降も仕事のことは最初は全然忘れられなく、いつもの休日と同じ感覚でした。いつもと違うのは、子供たちが夏休みでずっと一緒だったことです。毎日毎日、日中もずっと子供の相手や家事をやっており、一人になる時間が取れなく、全く休めないです。今まで仕事に一生懸命だったのが、仕事から家事に切り替わったようでした。料理・洗濯・掃除・子供の相手と慌ただしい日々が続いていました。
更に今年は夏のオリンピックがあったので、夜中まで起きてテレビを見ていることも多かったです。ガンバレ日本!と夜中まで夢中で応援していました。
毎日、午前中は洗濯・料理・皿洗いをし、子供の勉強に付き合い、公園に遊びに行く。午後も子供の相手をして、その後部屋を掃除。夜は夕食を作ってオリンピックを見るという日々を過ごしました。
子供の勉強を教えるというのも一苦労でした。数十年ぶりに公式や歴史などに触れ、かなり忘れている部分が多く、子供と一緒に勉強し直すといった感じでした。教えるために子供より先に予習し、説明できるようにまとめるなんて、学生時代の私には考えられない行動をしていました。ただ、この時が一番仕事を忘れられた時間でした。
こんな毎日を送っていましたので、家事や育児に夢中になっていたため、体の疲れは取れないですが、徐々に仕事を忘れている時間が増えていきました。
オリンピックと夏休みが終わり、子供たちが学校に行くようになると、平日にやっと一人の時間ができました。
家事をさっさと終わりにして、フーっと一息ついた後が私の自由な時間です。
でも何もやることがありません。一人でいると、何をすれば良いのかわからず、仕事のことを考えてしまいます。
「いつも何していたのだろう。」「本当だったら今頃この作業をしているかも。」と仕事のことをつい思い出してしまいます。
今まで子供の夏休みで仕事のことを忘れている時間が多くなってきたのに、ぶり返してしまいました。
このままではダメだと思い、テレビやYouTubeを見たり、スマホでゲームしたりと、気分を紛らわそうといろいろやってみましたが、気を抜くと仕事を考えてしまいます。
そんな中、仕事を忘れるのに一番良かったのが読書でした。
私は昔から読書は苦手です。活字を読むとすぐ眠くなってしまい、今までは本1冊読み終えるのに何日も時間がかかっていました。
しかし、これが調度良かったのです。
本を読んでいるときは本に集中でき、知識が増える喜びが感じられましたし、眠くなって寝てしまえば体の疲れも取れ、仕事のことを考えずに済むという一石二鳥でした。
読書を繰り返すにつれ、活字にもだんだん慣れてきました。
家にある数少ない本を読み終えてしまったところで、強い味方になってくれたのがブックオフでした。
ブックオフは100円200円で本が買えるので、節約生活中の私にとっては救世主でした。
ブックオフに行くためのちょっとしたドライブも気分転換になり、読みたい本を探しているときも、宝探しのようでとても楽しかったです。
休職期間が3か月を過ぎたころには仕事のことも考えることも減り、心が落ち着いて体調も良くなっていました。
そんな時、病院の先生から、「図書館とかに行くことをお勧めします。復職を想定して、会社にいる時間を図書館で過ごしてみては?」とアドバイスをいただきました。
今まで図書館に行く機会がほとんどなかったので、存在を忘れていました。
図書館は静かで読書するには最適な場所でした。読んでいる本に飽きたら違う本がすぐありますし。
まだ、活字を見ると眠くなる癖は直っていませんので、図書館に長居はできないのですが、最近の日課に「図書館に行くこと」が追加されました。
もう一点、先生からの勧めで生活リズム表をつけることになりました。これは1日を30分単位で、何時にどれくらい何をやったのかを記載する表です。

これを毎日書くようになったら、いつ、何を、何時間やったか覚えておかないといけないので大変ですが、頭の良い体操になっています。
一週間ぐらい書いたときに見返すと、「よく寝てるな。」「家事に時間かかりすぎているな。」とか気づくことができます。日記みたいな感じで振り返るのが楽しくなりました。
仕事を忘れ、気分転換することは非常に重要だと身に染みて感じました。休職を検討している方はまず夢中になれることや気分転換できることを考えてみることをお勧めします。
少しでも仕事を忘れることができるものがあれば、休職までしなくても気持ちが落ち着き、体調が良くなるかもしれないです。
休職したとしても、回復に時間がかからないかもしれません。
普段からできる簡単なことで良いので、何か自分に合った気分転換できる方法を探してみてください。
数か月休んだことで、私自身の考え方が少しずつ変わってきました。
今まで仕事人間だった私が、仕事を忘れ、自分自身や家族と向き合えるようになってきたのです。
休職経験者の一人として、仕事で苦労されている方々の役に立ちたいなと思うようになったのです。