こんにちは。ノッキーです。
これまで数十冊のミステリー小説を読み、感想記事を書いてきました。
紹介している本は、私が実際に読んだ本です。
今回は、私がどのようにしてミステリー小説にハマったのか、その過程をお話ししたいと思います。
■もともと本を読む習慣がありませんでした
私はもともと、本を読む習慣がありませんでした。
読んでも漫画がほとんど。活字の本は、勉強のために参考書や自己啓発本をたまに読むぐらいでした。
そもそも国語が苦手で、活字だらけの本を読むと眠くなってしまうので、なるべく避けてきました。
特に小説は、他人が作った架空の物語で、私の人生には役に立たないだろうと思っていました。
そんな私ですが、少し前に仕事で心も体も病んでしまい、休職することになりました。
休職したことで、自分の生き方が間違っていたのではないかと自己嫌悪に陥り、自分で考えることを放棄して、何も考えずに日々を過ごしていました。
そんなとき、主治医から、
「気持ちを落ち着かせるために、読書とかしてみてはどうでしょうか?」
と提案されました。
主治医の言うことなのだから間違いないと思い、本を読むことにしました。
■読書を始めたものの、まったく頭に入らない
最初は、家にあった「行動力が上がる方法」「強いメンタルを作る方法」といった自己啓発本を読みました。
休職したことで仕事や給料に対する不安もあったので、「副業」や「お金」についての本も読んでみました。
とにかく、現状を良くするために、少しでも人生が好転するような本を読んでみたのです。
しかし、考えることができない頭では、知識が一つもインプットされません。文字を目で追っているだけでした。
読書に対してあまり価値を感じられず、いつしか暇つぶしや、眠るための行動になっていきました。
そんなことを妻に何気なく話してみたとき、妻からこんな言葉が返ってきました。
「小説でも読んでみたら?」
確かに、今まで小説なんて読んだことがありません。
そもそも、小説とはどういったものなのかも知りませんでした。
今まで勝手に小説を嫌っていた私が、初めて小説を読もうかなと思ったのがこの時でした。
■最初に手に取ったのは、ミステリー小説ではありませんでした
「小説でも読んでみようかな」と思ったものの、何を読めばいいのかわかりません。
Googleで「小説 おすすめ」と検索しても、たくさんのおすすめ作品が出てきて、どれがいいのかわかりませんでした。
そんなとき、YouTubeで見ていた好きな芸人さんが、一冊の本を紹介していました。
その本はノンフィクションで、実際に起きた事件を追いかけるという内容でした。
架空の物語ではなく、実際に起きた話であれば興味が湧くかもしれない。
そう思い、その本を読んでみることにしました。
読み始めてみると、事件が起きた場所は、私が知っている場所でした。
「あの場所で、こんな事件が起きていたなんて」
そう思うと、どんどん結末が知りたくなり、休憩しながら少しずつページを読み進めていきました。
気がつけば、この日は数十ページも読み進めていました。これは私にとって大記録です。
そこから毎日少しずつ読み、2週間以上かけて読み切りました。
ノンフィクションなので、現実では映画やドラマのようなハッピーエンドにはならず、少し悲しさが残る結末でした。
それでも、1冊の本を最後まで読み終えたという達成感を感じることができました。
そして、事件の真相を追うという内容が面白く、
「ミステリー小説なら、この面白さがあるかも」
と思うようになりました。
■みんながおすすめする小説を買いに行ったけれど
ミステリー小説を探すため、ここで、またしてもGoogle検索です。
「ミステリー小説 おすすめ」で検索し、いろいろなサイトやブログを見ました。
多くの人がおすすめしていた作品は、『十角館の殺人』や『容疑者Xの献身』でした。
東野圭吾さんは名前だけは聞いたことがありましたが、恥ずかしながら、綾辻行人さんのことは知りませんでした。
未知の作品である『十角館の殺人』。みんながおすすめしているのだから、良い本のはず。
そう思い、いざ本屋へ。
文庫本がずらっと並ぶ棚で、作者名が「あ行」のところを探し、ついに『十角館の殺人』を見つけました。
しかし、ここで私の心の弱さが出てしまいます。
周りの本と見比べると、『十角館の殺人』はなんだか分厚い。
先日読んだノンフィクションの本は、読み終えるまでに2週間かかりました。それよりも分厚い本を、果たして読み切れるのだろうか。
この分厚さにビビってしまい、結局この日は買わずに帰ってしまいました。
そして、また検索です。
「初心者」「読みやすい」「短い」「やさしい」など、いろいろなキーワードで調べました。
そうして見つけたのが、青柳碧人さんの『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でした。
なんといっても、表紙のデザインに一目惚れ。
イラストレーターの五月女ケイ子さんが描く、独特なタッチに惹かれてしまいました。
それに、昔ばなしが題材になっていることも、決め手の一つでした。
聞いたことのある話なら、興味が湧くかもしれないと思ったのです。
桃太郎などの有名な話でさえ、私の記憶にあるのは、
「桃から生まれた桃太郎は、犬・猿・雉を連れて鬼を退治し、宝物を持ち帰りました」
と、10秒で話し終わってしまうぐらいの内容でした。
このこともあり、昔ばなし自体にも「本当はどんな話なんだろう?」と興味が湧いてきました。
■初めてのミステリー小説で「そうきたか!」
本屋に立ち寄ったとき、真っ先に探したのが『むかしむかしあるところに、死体がありました。』でした。
本を手に取り、ついにミステリー小説の第一冊目を購入。
インパクトのある表紙にワクワクしながらページを開くと、話の1行目には、こんなことが書かれていました。
「鬼が現れたのは、姫様が参詣から帰る途中でした。」
いきなり鬼? 姫様って誰? 参詣って何て読むの?
これが小説を読むときの試練なのでしょうか。冒頭から「?」が出てきます。
この話の題名から「一寸法師」の話だということはわかったので、はるか昔の記憶を呼び戻しながら読み進めていきました。
一寸法師の話については、あまり詳しくなかったので、最初は昔話として楽しんでいました。
「鬼を退治した一寸法師は、打出の小槌によって大きくなり、姫と結婚しました」
そういえば、こんな話だったなぁ。
そんなことを思っていると、場面が変わり、別の村の話になります。
その村に住む男が家の中で殺されているのが見つかります。
戸も窓も閉ざされ、密室状態。
ただ、戸には一寸ほどの隙間がありました。
ここで「一寸」というキーワードが出てきたのです。
「そうきたか!」
これが、私がミステリーと遭遇した最初の感想です。
一寸法師に何があったのか、結末が気になり、ここからどんどん読み進めていきました。
この本は短編集だったので、1つの話はそれほど長くありません。それでも、当時の私にとっては十分なボリュームでした。
一寸法師の話を読み終えたとき、私はミステリーというものの面白さに感動し、誰かにこの気持ちを話したくなりました。
■読んだ話を妻に聞いてもらうようになった
私は妻を捕まえて、
「一寸法師の話、知ってる?」
と、ストーリーを話し始めました。
一寸法師の鬼退治の話から始まり、別の村の事件、謎解きの過程、真相、結末、そして私が感じたこと。
ありがたいことに、妻は私の長い話を最後まで聞いてくれました。
こうして自分の気持ちをアウトプットしたことが、良かったのかもしれません。
話をするとき、頭の中でストーリーを思い返し、断片的に覚えていることを組み直して言葉にする。
すると、読んでいるだけでは気づかなかった別の視点が生まれ、新しい発見がありました。
話をすること自体も楽しい。
次の話も読んだら、また妻に話したい。
そう思い、1話読むたびに妻に話を聞いてもらうようになりました。
そして、最後の話を読み終えたときには、すっかりミステリーにハマっていました。
すでに、次に買う本のことを考えていたのです。
■読書が苦手だった私が、次の一冊を読みたくなった
事件や謎が出てくるとドキドキする。
答えを予想しても、まんまと裏切られる。
答えがわかったときの「なるほど感」が気持ちいい。
まるで、答えを知っているはずなのになかなか思い出せないクイズを解いているような感覚でした。
早く次の小説を読みたい。
読書が苦手だった私が、今までにないくらい本を読みたくなったのです。
これが、私のミステリー人生の第一歩でした。
■おわりに
もともと読書が苦手で、小説にも興味がなかった私。
そんな私が、休職中に出会った一冊をきっかけに、ミステリー小説の面白さを知りました。
今では、数十冊のミステリー小説を読み、その感想をブログで紹介しています。
かつての私と同じように、「ミステリーに興味はあるけれど、何を読めばいいかわからない」「活字だらけの本を最後まで読めるか不安」と感じている方もいるかもしれません。
そんな方に向けて、これからも初心者目線で、読みやすく楽しめるミステリー小説を紹介していきたいと思います。
このブログが、あなたにとってお気に入りの一冊と出会うきっかけになればうれしいです。

