「本格ミステリーを読んでみたいけれど、どの作品から読めばいいかわからない」
そんな方も多いのではないでしょうか。
ミステリー小説には、刑事が事件を追う作品や、社会派ミステリー、イヤミス、ホラー要素のある作品など、さまざまなジャンルがあります。
その中でも「本格ミステリー」と呼ばれる作品には、事件の謎やトリック、犯人探し、論理的な推理を楽しめる作品が数多くあります。
「犯人は誰なのか?」
「どうやって犯行を成立させたのか?」
「この謎をどうやって解決するのか?」
そんなことを考えながら読み進められるのが、本格ミステリーの大きな魅力です。
今回は、私が実際に読んだミステリー小説の中から、特におすすめしたい本格ミステリーを10冊紹介します。
ネタバレはありませんので、本格ミステリーを読んでみたい方は、次に読む一冊を探す参考にしてください。
■まずは本格ミステリー初心者におすすめの3冊
「10冊もあると、どれから読めばいいかわからない」
そんな方のために、まずは特におすすめしたい3冊を紹介します。
『容疑者Xの献身』 著:東野圭吾
おすすめ理由
天才数学者と天才物理学者による頭脳戦が楽しめる、本格ミステリーの名作。
事件の謎だけでなく、登場人物の感情にも引き込まれる作品です。
「本格ミステリーは難しそう」と思っている人にもおすすめしたい一冊です。
『十角館の殺人』 著:綾辻行人
おすすめ理由
本格ミステリーといえば、まずこの作品を思い浮かべる人も多い名作。
孤島という閉ざされた空間で起こる連続殺人と、最後に待ち受ける衝撃の展開。
「これぞ本格ミステリー」という面白さを味わえる一冊です。
『方舟』 著:夕木春央
おすすめ理由
閉じ込められた地下施設、迫りくる水、そして殺人事件。
「この状況でどうやって脱出するのか?」という緊迫感の中で、犯人探しが始まります。
読みやすさと衝撃的な展開を兼ね備えた、現代の本格ミステリーとしておすすめしたい一冊です。
■今回紹介する作品の選定基準
今回は、私が実際に読んだ本格ミステリーの中から、特におすすめしたい10冊を選びました。
選ぶ際に重視したのは、
・謎解きの面白さ
・トリックや仕掛けの巧妙さ
・推理する楽しさ
・ストーリーへの没入感
・どんでん返しの衝撃
などです。
本格ミステリーというと「難しそう」というイメージがあるかもしれません。
しかし、作品によっては読みやすく、心に残る作品も多くあります。
今回は、名作と呼ばれる人気の高い作品だけではなく、比較的新しい作品も含め、本格的な推理を楽しめたうえ、読了後に余韻が残る作品を紹介します。
なお、今回紹介する作品に順位はありませんので、気になった作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。
■本格ミステリー小説おすすめ10選
容疑者Xの献身 著:東野圭吾
こんな人におすすめ
・本格ミステリーの名作を読みたい人
・天才同士の頭脳戦を楽しみたい人
・ミステリーだけでなく人間ドラマも楽しみたい人
感想
東野圭吾さんの代表作の一つであり、ガリレオシリーズの中でも特に人気の高い作品です。
本作の魅力は、単純な犯人探しだけではありません。
事件の裏側にある人間の感情と、完璧に作り上げられた犯罪計画。
そこに立ちはだかるのが、物理学者・湯川です。
数学者・石神が作り上げた計画に対して、湯川がどのように真相へ近づいていくのか。
二人の天才による頭脳戦から目が離せません。
そして、最後に明らかになる真相には大きな衝撃があります。
「本格ミステリーって面白い!」
そう感じてもらいやすい作品なので、初めて本格ミステリーを読む人にもおすすめしたい一冊です。
詳しい感想はこちら

十角館の殺人 著:綾辻行人
こんな人におすすめ
・本格ミステリーの名作を読みたい人
・クローズドサークルが好きな人
・衝撃的などんでん返しを味わいたい人
感想
本格ミステリーを語るなら外すことのできない名作です。
舞台は孤島に建てられた「十角館」。
そこへ集まった大学ミステリー研究会のメンバーたちを待っていたのは、次々と起こる殺人事件でした。
島から簡単には脱出できない状況。
そして、犯人が誰なのかわからない恐怖。
さらに物語は島だけではなく、本土でも別の出来事が進んでいきます。
二つの物語が少しずつつながっていき、最後には大きな衝撃が待っています。
本作については、とにかくネタバレを避けて読んでほしい作品です。
「本格ミステリーの面白さを知りたい」
そんな人に、ぜひ一度読んでほしい一冊です。
詳しい感想はこちら

方舟 著:夕木春央
こんな人におすすめ
・緊迫感のあるミステリーが好きな人
・閉鎖空間で起こる事件が好きな人
・最後に大きな衝撃を受けたい人
感想
本作は、読み始めると先が気になってページをめくる手が止まらなくなる作品です。
地下に閉じ込められた複数の人物。
外へ出ることができない状況に加えて、地下には水が入り込み、タイムリミットが迫っています。
さらに、その中で殺人事件が発生。
犯人は、この中にいる。
そして、脱出するためには誰かを犠牲にしなければならない。
次々と問題が起こるため、読んでいるこちらまで追い詰められていくような感覚があります。
「自分だったらどうするだろう?」
そんなことを考えながら読み進めてしまいます。
そして最後に待っている衝撃。
本格ミステリーとしての謎解きだけでなく、緊迫感や人間心理も楽しめる作品です。
詳しい感想はこちら

すべてがFになる 著:森博嗣
こんな人におすすめ
・論理的な推理を楽しみたい人
・密室ミステリーが好きな人
・頭を使いながら読む作品が好きな人
感想
天才的な頭脳を持つ人物が登場し、密室で起こる不可解な事件の謎に挑む本格ミステリーです。
特に印象的なのが、普通では考えられない状況で起こる事件と、それを論理的に解き明かしていく推理。
登場人物同士の会話にも独特の雰囲気があり、一般的なミステリーとは少し違った魅力があります。
事件そのものだけでなく、「この状況をどう説明するのか?」と考えながら読む楽しさがあります。
少し難しく感じる部分もありますが、じっくり考えながら読むミステリーが好きな人にはおすすめです。
詳しい感想はこちら

medium 霊媒探偵城塚翡翠 著:相沢沙呼
こんな人におすすめ
・特殊設定のミステリーが好きな人
・どんでん返しを楽しみたい人
・少し変わった探偵役を見てみたい人
感想
「霊媒」という特殊能力を持つ城塚翡翠が、事件の謎に挑む異色の本格ミステリーです。
死者の霊を媒介し、事件の手がかりを得る。
一見すると、ミステリーとしては反則のようにも思えます。
しかし、霊媒によってすべての謎が解決するわけではありません。
得られた情報をもとに、論理的に犯人を推理していくところに本格ミステリーとしての面白さがあります。
そして、本作最大の魅力は物語の終盤。
今まで読んできた内容が一気に別の意味を持ち始めます。
「え?そういうことだったの?」
そんな驚きを味わいたい人には、ぜひ読んでほしい作品です。
詳しい感想はこちら

そして誰もいなくなった 著:アガサ・クリスティー
こんな人におすすめ
・ミステリーの名作を読みたい人
・クローズドサークルが好きな人
・本格ミステリーの原点に触れたい人
感想
ミステリー小説を読むなら、一度は読んでおきたい名作です。
孤島に集められた人物たち。
外部との連絡が取れない状況の中で、次々と事件が起こります。
犯人はこの中にいるはずなのに、誰が犯人なのかわからない。
そして、一人、また一人と犠牲者が増えていきます。
「次は誰が狙われるのか?」
「犯人は一体誰なのか?」
そんな疑問を抱えながら読み進めることになります。
1939年に発表された古典ミステリーですが、今読んでも面白さは色あせていません。
現代のミステリーにもつながる要素が多く、本格ミステリーを知るうえでも読んでおきたい一冊です。
詳しい感想はこちら

世界一売れたミステリー小説、そして誰もいなくなった。1939年の発売から、今なお世界中で読み継がれています。ミステリー小説に興味がない人でも、タイトルを聞いたことがあるのではないでしょうか。古典ミステリーの最高峰に君臨し […]
体育館の殺人 著:青崎有吾
こんな人におすすめ
・高校生探偵が活躍する作品が好きな人
・論理的な推理を楽しみたい人
・本格ミステリーを気軽に読みたい人
感想
高校の体育館で起きた殺人事件。
犯人が誰なのかを探るため、卓越した推理力を持つ高校生・裏染天馬が事件の謎に挑みます。
本作の面白さは、事件そのものだけでなく、犯人を追い詰めていく推理の過程です。
「この状況から、どうやって犯人を見つけるのか?」
そんな疑問を一つずつ解決していく展開に、本格ミステリーらしい面白さがあります。
高校が舞台ということもあり、比較的親しみやすい雰囲気で読み進められるのも魅力。
論理的な推理を楽しみたい人におすすめしたい一冊です。
詳しい感想はこちら

密室殺人ゲーム王手飛車取り 著:歌野晶午
こんな人におすすめ
・密室トリックが好きな人
・変わった設定のミステリーを読みたい人
・次々と謎解きを楽しみたい人
感想
タイトルの通り、本作では「密室殺人」が大きなテーマになっています。
普通の殺人事件とは少し違い、登場人物たちがあるゲームのような感覚で殺人事件を扱っているのが特徴です。
「どうやってこんな密室を作ったのか?」
「犯人はどうやって犯行を成立させたのか?」
次々と提示される謎に対して、読者も一緒になってトリックを考えたくなります。
本格ミステリーの中でも、特に「トリックを楽しむ」という部分に重点を置いた作品。
密室殺人が好きな人にはたまらない一冊です。
詳しい感想はこちら

探偵ガリレオ 著:東野圭吾
こんな人におすすめ
・短編で本格ミステリーを楽しみたい人
・科学を使った謎解きが好きな人
・東野圭吾作品を読んでみたい人
感想
物理学者・湯川学が事件の謎に挑む「ガリレオシリーズ」の第一作です。
一般的な探偵とは少し違い、科学的な知識を使って事件の謎を解いていくところが本作の魅力。
「こんな事件を科学でどうやって解決するの?」
と思いながら読み進めると、湯川の推理によって少しずつ謎が解き明かされていきます。
短編形式なので、一つ一つの事件を区切って読むことができるのもポイント。
長編小説を読むのが苦手な人でも挑戦しやすい本格ミステリーです。
『容疑者Xの献身』を読む前に、ガリレオシリーズに触れてみたい人にもおすすめです。
詳しい感想はこちら

硝子の塔の殺人 著:知念実希人
こんな人におすすめ
・本格ミステリーが大好きな人
・館ミステリーを楽しみたい人
・ミステリーへの愛が詰まった作品を読みたい人
感想
雪深い山の中に建てられた、巨大な硝子の塔。
そこに集められたミステリーに関係する人物たち。
そして、塔の中で殺人事件が起こります。
閉ざされた館。
個性的な登場人物。
次々と起こる事件。
まさに「本格ミステリー」と呼びたくなる要素が詰まっています。
さらに本作には、ミステリー小説そのものへの愛情が随所に感じられます。
過去の名作を知っている人なら、「あの作品を思い出す」と感じる部分もあるかもしれません。
ボリュームのある本なので読み切るのが大変ですが、本格ミステリーをたっぷり楽しみたい人におすすめしたい一冊です。
詳しい感想はこちら

「犯人は誰なのか?」 ミステリーでは定番のテーマですが、本作の魅力はそれだけではありません。 『硝子の塔の殺人』は、雪に閉ざされた巨大な館を舞台に、連続殺人事件が巻き起こる本格ミステリーです。密室、アリバイ、見立て殺人、 […]
■本格ミステリーをタイプ別に選ぶなら?
紹介した10冊は『本格ミステリー』と呼ばれていますが、それぞれ違った魅力があります。
紹介した作品をタイプごとに分けてみましたので、どれを読めばいいのか迷っている方は、好きなタイプから選んでみてください。
【名作と呼ばれる作品を読みたい】
・容疑者Xの献身
・十角館の殺人
・そして誰もいなくなった
【衝撃的などんでん返しを楽しみたい】
・十角館の殺人
・方舟
・medium 霊媒探偵城塚翡翠
【密室・トリックを楽しみたい】
・すべてがFになる
・体育館の殺人
・密室殺人ゲーム王手飛車取り
【科学・論理的な推理を楽しみたい】
・探偵ガリレオ
・容疑者Xの献身
・すべてがFになる
【館・閉鎖空間のミステリーを読みたい】
・十角館の殺人
・そして誰もいなくなった
・方舟
・硝子の塔の殺人
■まとめ
本格ミステリーの魅力は、ただ事件を追うだけではありません。
「犯人は誰なのか?」
「どうやって犯行を成立させたのか?」
「この謎をどうやって解くのか?」
そんなことを自分でも考えながら読み進め、最後に真相が明らかになった瞬間の「なるほど!」を味わえるのが、本格ミステリーの面白さです。
今回紹介した10冊は、それぞれ違ったタイプの本格ミステリーです。
どれも読み始めると「この先どうなるんだろう?」と気になり、ページをめくる手が止まらなくなる作品です。
本格ミステリーを読んでみたいけれど、どの本から始めればいいかわからない。
そんな方の一冊選びの参考になれば嬉しいです。
ぜひ、自分の好みに合った本格ミステリーを見つけてみてください。
■ほかにも私が読んだ中で、おすすめしたい作品を紹介しています。
・どんでん返しが衝撃的だった作品は、こちらで紹介しています。

ミステリー小説の醍醐味といえば、やはり「どんでん返し」です。これからミステリー小説にチャレンジしようとしている方には、一度は「鳥肌が立つようなどんでん返し」を体験してほしいと思います。 物語の最後で、それまで信じていたこ […]
・本格ミステリーの中でも、密室に絞って紹介しています。

「密室殺人」と聞くと、どんな事件を思い浮かべるでしょうか?鍵のかかった部屋で殺人が起きている。部屋には犯人が侵入した形跡がない。それなのに、なぜか殺人事件が起きている。 「犯人はどうやって部屋に入ったのか?」「どうやって […]
・ミステリー作品には個性的なキャラクターが出てきます。キャラクターの魅力はこちらで紹介しています。

ミステリー小説といえば、個性的なキャラクターです。 独特の思考回路を持つ名探偵、屈折した心の闇を抱える犯罪者、推理をかき乱す愉快な仲間たち。 普段の生活の中でこんな人がいたら、きっと手を焼くことでしょう。 しかし、ミステ […]

