読書初心者でも読みやすいミステリー小説10選|実際に読んで面白かった作品を紹介

本の紹介

「ミステリー小説を読んでみたいけれど、何から読めばいいかわからない」

そんな方も多いのではないでしょうか。

私自身、もともと読書習慣はありませんでしたが、ミステリー小説の面白さにハマり、今ではさまざまな作品を読むようになりました。

今回は、実際に私が読んだ作品の中から、読書初心者でも読みやすいと感じたミステリー小説を紹介します。

ネタバレはありませんので、次に読む一冊を探している方は参考にしてください。


【まずは初心者の方におすすめ3冊】

・謎解きはディナーのあとで 著︰東川篤哉
【おすすめ理由】
お嬢様と執事の掛け合いが絶妙。クスッと笑えるミステリーであり、短編で読みやすく初心者におすすめ。

・赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 著︰青柳 碧人
【おすすめ理由】
童話がモチーフで内容がわかりやすい。1つの物語が短く、読書に慣れていなくても読み切ることができる。

・そして誰もいなくなった 著︰アガサクリスティー
【おすすめ理由】
古典ミステリーで内容が難しくない。現代ミステリーの基盤であり、他の小説を読む前に押さえておきたい1冊。


■今回紹介する作品の選定基準

読書初心者の私が実際に読んだ作品の中から、比較的読みやすいものを選んでいます。

文章の読みやすさ、ストーリーの面白さ、どんでん返しの衝撃度、ページ数などから総合的に見て読書初心者におすすめできるものを10冊選んでいます。

特に初心者の方にとってはページ数が重要かと思います。
分厚い本だと、それだけで敬遠してしまうので、参考にページ数も記載します。
(巻末の解説部分は抜いています。初心者の方には300ページくらいが丁度いいです。)

以降で紹介する本に順位はありません。★の数は作品の評価ではなく、読書初心者へのおすすめしたい度合いです。


【おすすめ10選】

■謎解きはディナーのあとで 著︰東川篤哉
ページ数︰255ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・笑えるミステリーを探している人
・長い話に抵抗がある人
・小説を読み慣れていない人

【感想】
大富豪のお嬢様である麗子と、屋敷に仕える執事の影山とのやり取りがとても面白く、クスッと笑えるところが本書の魅力です。

難事件に悩んでいるが、執事の前では威厳を保とうとする麗子に対し、「なぜこんなことがわからないのか」と言わんばかりに毒舌で切り返す影山。
この2人の関係性が滑稽で笑える部分になっています。

物語は6つの話に分かれていて、1話ごとの話のテンポが良く、更にミステリーとしても十分に楽しめるストーリーになっています。

文章も優しい言葉で表現されていて、ミステリー初心者でも読みやすい作品になっています。
初めてミステリー小説を読む人に、最初の1冊としておすすめです。

【詳しい感想はこちら】
笑えて楽しめるミステリー入門書|『謎解きはディナーのあとで』感想(ネタバレなし)


赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。 著︰青柳碧人
ページ数︰281ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・非現実的な内容を求めている人
・童話のようなファンタジーが好きな人
・ミステリー小説にチャレンジしたい人

【感想】
誰でも子供のころに聞いた童話の中で事件が起きます。知っている話が元になっているので状況がイメージしやすく、話がすんなりと頭に入ってきます。

赤ずきんが謎解きするストーリーが面白く、あの童話の登場人物がこんなことになるなんてと驚きながらも、「なるほど」と思えるトリックがあったりしてとても楽しく読み進めることができます。

短編の物語が4話あり、それぞれが1話完結になるので、読書に慣れていない人でも少しずつ読んでいくことができます。

ミステリーに初めて触れる人には、事件が起き、推理し、トリックを暴く。そして思いもよらない結末が待っているという、ミステリーの流れがわかる作品になっています。

ミステリー小説の入門書として、初心者の方におすすめしたい1冊です。

【詳しい感想はこちら】
童話の世界で殺人事件!?|『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』感想(ネタバレなし)


そして誰もいなくなった 著︰アガサクリスティー
ページ数︰266ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・世界一売れたミステリー小説に興味がある人
・ミステリーの基礎に触れたい人
・ミステリー小説をあまり読んだことのない人

【感想】
1939年に発売されてから、今でも読まれている伝説のミステリー小説です。

孤島という閉鎖空間で起きる連続殺人事件。犯人はこの場にいる誰かのはずだが全くわからない。逃げ場のない恐怖と、隣にいる人が犯人かもしれないという不信感で、何を信じればいいのか分からなくなります。

古典ミステリーと呼ばれていますが歴史を感じるような古さは無く、同じようなストーリーが現代ミステリーでも使われています。

そして、現代の色々なミステリー小説の作中に「そして誰もいなくなった」の名前が出たり、ストーリーをオマージュした内容が描かれていたりします。

本作を知っているだけで他の小説を読んだときの面白さが変わり、物語の本筋と違った部分での小さな発見があったりしますので、ミステリー小説をあまり読んだことのない人は、早いうちに本作を読んでいただきたいです。

【詳しい感想はこちら】
ミステリー初心者にこそ読んでほしい『そして誰もいなくなった』感想(ネタバレなし)


容疑者Xの献身 著︰東野圭吾
ページ数︰394ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・ミステリーの名作を読んでみたい人
・心を動かされる物語を求めている人
・どんでん返しで衝撃を受けたい人

【感想】
東野圭吾のガリレオシリーズの中でもトップの人気作品です。

主人公の物理学者・湯川と、同級生の数学教師・石神との天才的な頭脳戦に目が離せなくなり、物語にどんどん引き込まれていきます。

石神の人を守ろうとする愛のある行動に心を動かされ、そこで作られた完璧な犯罪計画に圧倒されます。
その完璧な計画に対し、わずかな穴を見つけ出し、そこから真相を暴き出す湯川。

2人の攻防戦の末、ラストに訪れる真相に誰もが衝撃を受けるとともに、タイトルの意味の深さに考えさせられます。

物語の内容はわかりやすく、状況や感情が細かく描かれていますので、小説を読み慣れていない人でもその場の状況をイメージしやすく、作品に没頭できると思います。
しかし、肝心のトリックは最後まで読み解くことができないと思います。

ラストに訪れるどんでん返しは衝撃的で、名作と呼ばれる理由がわかります。

【詳しい感想はこちら】
最後に“すべての意味が変わる”——『容疑者Xの献身』が傑作である理由(ネタバレなし)


方舟 著︰ 夕木春央
ページ数︰390ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・緊迫感のある作品を求めている人
・人の感情の表裏が見たい人
・救いようのない状況を楽しめる人

【感想】
地下に閉じ込められ脱出できない状況、地下水が入り込み水没するのは時間の問題、閉鎖空間で起きる殺人事件、そして脱出するためには誰かを犠牲にしなければならない。

どれか1つでも怖いのに、物語では同時に押し寄せてきます。
度重なる問題にいろんな感情が混ざりあい、自分ならどうするかを考えてしまいます。

最後に来るどんでん返しも衝撃的で、思いもよらない展開に放心状態になります。

ストーリーは面白く、状況や感情がわかりやすく書かれているので、初心者の方でもどんどん読んでいくことができます。

本書を読み切ることができれば他の本にもチャレンジできると思うので、初心者の方におすすめしたい入門書の1冊です。

【詳しい感想はこちら】
『方舟』感想(ネタバレなし)|読む手が止まらない緊張感とどんでん返し


地雷グリコ 著︰ 青崎有吾
ページ数︰348ページ
おすすめ度︰★★★★★

【こんな人におすすめ】
・平和なミステリーを探している人
・ゲーム性のある展開を求めている人
・頭脳戦・心理戦が好きな人

【感想】
グリコ、だるまさんがころんだ、ジャンケン。小さい頃に何も考えず楽しんでいた遊びに少しだけルールを追加することで、こんなに白熱する心理戦に変わるとは思っていませんでした。

わずかなミスが致命傷になる。相手の心を読み、その上を行く発想が無いと勝てない。

子供がする単純な遊びだと思ってたことが、手に汗握る展開になり、スポーツ観戦しているときの一発逆転のチャンスを祈るような気持ちになります。

物語の主人公は女子高生なのでとても親しみやすく、作中の会話も堅くなく楽しげなので気楽に読み進めることができます。

ストーリーも5つのゲームに分かれていて、それぞれの話が完結しているので、初心者の方でも少しずつ読み進めることができます。

悲惨な事件は起きず、ゲームで勝つことを目的とした平和なミステリーであり、子供の遊びが題材になっているので、イメージしやすく面白い1冊です。

【詳しい感想はこちら】
子どもの遊びが極限の頭脳戦に変わる!|『地雷グリコ』感想(ネタバレなし)


十角館の殺人 著︰綾辻行人
ページ数︰453ページ
おすすめ度︰★★★★☆

【こんな人におすすめ】
・ミステリーの名作を読んでみたい人
・どんでん返しが好きな人
・まだ多くのミステリーに触れていない人

【感想】
とにかくどんでん返しが衝撃的な1冊です。

伝説と呼ばれる1行は誰もが想像していない角度からやってくるので、読んだ瞬間体が一瞬硬直します。

ストーリー構成は、島で起きている殺人事件と、本土で起きた死者からの手紙の真相究明の2つの話が交互に書かれていて、島側では次に犠牲になる人物は誰かという不安と恐怖があり、本土側では誰がなぜ手紙を送ったのかという疑問が起きてきます。

この2つの話が徐々につながり、最後にどんでん返しによってすべての真実が明らかになったとき、その衝撃に思わず言葉を失います。

本作はややページ数があるので、長編作品を読み慣れていない初心者には難しいかもしれません。

入門書とは言えませんが、「ミステリーとはこういうものだ」とわかる作品であり、ミステリー好きなら誰もが通る1冊です。

とにかくネタバレ厳禁の作品です。ミステリー小説を少し読み慣れてきた頃にはどこからかネタバレ情報が入ってきてしまうかもしれないので、読書に慣れてきたら早めに読んでいただきたいです。

【詳しい感想はこちら】
絶対にネタバレを見るな。伝説の一行がすべてを覆す|『十角館の殺人』感想(ネタバレなし)


medium 霊媒探偵城塚翡翠 著︰ 相沢沙呼
ページ数︰474ページ
おすすめ度︰★★★★☆

【こんな人におすすめ】
・オカルト要素に興味がある人
・大逆転を感じたい人
・美少女が活躍する作品が好きな人

【感想】
霊媒により死の状況がわかるという能力を持つ城塚翡翠。ミステリー作品としては反則技です。

ただ、この霊媒は万能ではなく、使用するには色々な制約が。

死の状況がわかっても、それだけでは犯人特定には至らず、霊媒のヒントを元に犯人を推理していくところにミステリーらしさが出てきます。

霊媒の力を使い事件に関わっていくうちに、翡翠自身が事件に巻き込まれてしまいます。この事件の真相が見えてきたときに来る衝撃。信じていたものが一変してしまう恐怖があります。

しかし、本当のどんでん返しは最後に来ます。今までの話が嘘のように思えるほど世界が逆転します。

読書初心者にとっては少しボリュームがあり読み終えるのに時間がかかりますが、物語は4つの章に分かれていて、それぞれの話は独立していますので、少しずつ読み進めていけば最後までたどり着けると思います。

【詳しい感想はこちら】
このミステリー、最後で全部壊れます|『medium 霊媒探偵城塚翡翠』感想(ネタバレなし)


ルビンの壺が割れた 著︰宿野かほる
ページ数︰156ページ
おすすめ度︰★★★★☆

【こんな人におすすめ】
・強烈などんでん返しを期待する人
・淡々と読んでいられる人
・時間が無い人

【感想】
どんでん返しが強烈すぎます。

読んだ本の中で一番インパクトのあるどんでん返しでした。心霊写真で幽霊の姿を見つけた時のような全身が凍りつく感覚になります。

ストーリーですが、男女の手紙のようなメッセージのやりとりが淡々と最後まで続きます。ただそれだけです。事件は起きません。
やりとりの文章もしっかりとした敬語で書かれていて、堅い文面です。面白みがまったくありませんので、人によってはこの本を読むことが苦行になります。

ただ、この本にはとんでもないどんでん返しがあります。とにかくすごい衝撃で、このどんでん返しのために読む本と言ってもいいくらいです。

ページ数が少なく、中身も改行が多いので、初心者の方や時間の無い方でもすぐに読み終えることができます。
特に初心者の方はどんでん返しの凄さがわかる本ですので、だまされたと思って読んでみてください。

【詳しい感想はこちら】
自分には合わない本だと思っていたのに、最後の1行で震えた話|『ルビンの壺が割れた』感想(ネタバレなし)


告白 著︰湊かなえ
ページ数︰300ページ
おすすめ度︰★★★★☆

【こんな人におすすめ】
・イヤミスが好きな人
・絶望感を味わいたい人
・人の不幸話がなぜか気になる人

【感想】
本作はミステリーの中でも、「イヤミス」と呼ばれるジャンルの本です。
初心者の方には馴染みのない言葉ですが、嫌な気持ちになるミステリーと覚えれば大丈夫です。

本作は、ある中学教師の幼い娘が教え子に殺されたというストーリーですが、登場人物がほぼ不幸になる話です。幸せな人は1人もいません。
読み終わった後はため息と絶望感しかありません。

ただ、登場人物たちの悲劇的な境遇に目を背けたくなる反面、今後の展開が気になり、読む手が止まらなくなります。

初心者の方には手に取りづらい内容かもしれませんが、この作品は映画にもなるくらいの人気作品で、ストーリーや現場の状況、感情がわかりやすく、ボリュームも丁度よいので、読むと新しい発見があるかもしれません。

【詳しい感想はこちら】
読後に残るのは恐怖と喪失感——『告白』感想(ネタバレなし)


■どの本から読むべき?

今回紹介した本に順位は付けていませんので、どの本から読んでも問題ありませんが、迷っているなら紹介した順に上から読んでみてください。

特に最初の3冊は初心者でも楽しめて、違うミステリー小説も読んでみたいと思える内容ですので、ミステリーに挑戦したいと思ったら読んでみてください。

【はじめてのミステリー入門書】
・謎解きはディナーのあとで
・赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。
・そして誰もいなくなった

【薄くてすぐ読める本】
・ルビンの壺が割れた
・謎解きはディナーのあとで
・そして誰もいなくなった

【ミステリーの名作】
・十角館の殺人
・容疑者Xの献身
・方舟

【どんでん返しが強烈な本】
・ルビンの壺が割れた
・十角館の殺人
・medium 霊媒探偵城塚翡翠

【少し特殊なミステリー】
・告白
・地雷グリコ
・medium 霊媒探偵城塚翡翠


■まとめ

私自身、読書習慣がなかった頃は「小説は難しそう」というイメージを持っていました。しかしミステリー小説は、続きが気になって自然とページをめくってしまいます。

今回紹介した10冊は、どれも読書初心者の私が実際に読んで「面白かった」と感じた作品です。

もし何から読むか迷ったら、『謎解きはディナーのあとで』『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』『そして誰もいなくなった』の3冊から選んでみてください。

あなたにとって最高の一冊との出会いにつながれば嬉しいです。

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